いじめっ子抹殺魔法〜優等生の放課後残酷魔物狩り〜

「あそこの開店時間いつだと思う?九時よ。始業時間は八時四十分なんだけど。どうやって持ってくるつもりなの?」

腰に手を当て、呆れながらもう片方の手のひらを向けた。
ストローが刺さっているドリンクをリュックサックに入れることはできない。つまり私の嫌がらせのためにわざわざ手で持ってくるという訳だ。

それだけのために来店したら店員さんにも笑われるし、制服姿でタピオカ片手に午前九時頃の通学路を歩くなんてマヌケ極まりない。これ以上に馬鹿な高校生を表す絵面も中々見つからないだろう。

「明日の一時間目だるいから遅刻するついでに買ってきてあげる。」

こういうやつは欠課を重ねて学期末に泣きを見るのだ。私への嫌がらせのためにそこまでするとは。

それでも欠課が重なって留年してくれるなら悪い話ではないかもしれない。

「楽しみにしてるわ」

腕を下ろして笑みを浮かべると、五人を置いてさっさと教室を出た。
私の思いを知らないから、そんなにタピオカ飲みたかったのかな?とマヌケな考えに至っていた。

そこで海堀が麦茶と混ぜたらどうかな?と提案してくる。
タピオカドリンク自体は毒じゃないけどその改悪ドリンクは飲む前から毒だとわかる。飲まされたら海堀に向かって吹き出してやろうか。