いじめっ子抹殺魔法〜優等生の放課後残酷魔物狩り〜

それからも私は魔物退治を継続していた。魔物退治を始めてから、学校であった嫌なことを思い出して悶々とすることが減り、塾の授業にも集中できるようになった。今では行く前に小さめの魔物を倒すこともあった。

ただ興奮状態を鎮めないと逆に集中できなくなるけど。

塾が終わりお母さんの迎えが来るまで沙良木と話す。私たちが付き合っていることがバレないよう、沙良木の友達と一緒に自習室に入っていた。

沙良木の友達、数野は私たちを応援してくれていて、付き合っていると噂されたら否定してくれたりする。

「最近近所にタピオカ屋が出来たらしい。沙良木、学校帰りに行ってみないか?」

「ごめん、行けない。タピオカドリンクって最初はいいんだけど甘ったるくて飲みきれないし」

「そうか、なら残りは俺が飲んでやろうか?どうした嫌だったか?」

「いや、なんていうか、数野は変わらないなって。他の人たちは汚い顔がうつるとか言ってくるのに……」

沙良木は俯いて膝の上の手を組んだ。

「俺だけじゃなくて三河もそうだろう。あ、別に俺と行く必要はなかったな、三河と……」

「違う学校だし。俺と付き合っていることなんかバレたらどうなるか……きっと三河はいい成績を取って一目置かれている。こんな顔の俺と一緒にいて評判を落とすようなことはあって欲しくない」

落ちるほどの評判もないから気にしないで、とは言えず、沙良木の顔を覗き込む。

「人の言うことなんかどうだっていいわ。どうでもいい人たちにちやほやされるより沙良木といた方が楽しいもの。それにもしも沙良木が来たから人がいなくなるなら快適よ。馬鹿な人なんか蹴散らして通い詰めてやるの」

「そうだな。馬鹿お断りのタピオカ店とはいいじゃないか。沙良木のことを嫌わない大人と東高校御用達だ」

「二人はすぐ人を馬鹿にする……」

「でも本当に馬鹿じゃないか」

数野は私の言葉に乗っかかって馬鹿にし、頬杖をついて笑いながら言い切る。

それでも傷が治れば遠慮なくタピオカ店にも行けるかしら。

重い前髪を切り隣で笑っている沙良木を想像すると、スマホが震える。