いじめっ子抹殺魔法〜優等生の放課後残酷魔物狩り〜

左から気配を感じて首を回した後、違う上からだと考え直す。すぐさま上を見上げ槍を差し向けたものの遅く、私の顔に覆い被さるように落ちてきた。

四つん這いになるとちょうど私の顔に収まる大きさで、視界を遮りながら爪を立ててくる。邪魔なことこの上なく、脇の下を握り潰すように引き剥がそうとしてみた。

しかしこの小さな体からは想像できないほどの力で張り付き、頭蓋骨に引っ掻き傷がついたのではと思うほどだった。

引っ張って剥がせないなら……どうせちょっと傷がついたところで治るんだ。

痺れを切らせた私はこれまでにないほど穂先の近くで握り、魔物に押し当てた。

手の感覚で穂先の位置はなんとなくわかるとは言え、視界を遮られながら変な持ち方をするのはやりづらかった。長い柄に翻弄され、眼鏡のフレームという見当違いなところを切りつけるだけに終わり、別の武器にした方がいいと考えた。

ナイフがいい。
そう思うと長い柄は消え、手のひらにかかっていた圧力も軽減される。

取り回しやすくなったところで逃げようとした魔物を掴み、ノコギリを引くように首を切った。

包丁のように手を当て一気に断ち切ることもできるけど、勢い余って自分の眼鏡も傷つけてしまいそうだからあえてこうしている。
眼鏡に傷がついたとしても明日には元に戻るけど、今日の戦いに支障が出る。

自分の顔をまな板にするつもりはなく、悲鳴を聞きながら慎重に命を奪っていく。

喉に刃が到達したことによって悲鳴も消える。ぶつりと最後まで断ち切ると、魔物が消えて視界が開けた。

爪痕がじくじくと痛む。
小さな魔物なのに死んでからも痛めつけてくる。

小さな魔物二匹倒した程度では帰れない。傷にかかる前髪を横に流して再び魔物を探した。