いじめっ子抹殺魔法〜優等生の放課後残酷魔物狩り〜

「色々ゴタゴタしてて、先生って大変だね。せっかく同居始めたのに帰れないんじゃない?」

「帰れないのはあいつもわかってることだしな……ただ帰ってきたら寝る用意を整えてくれてたりして、やっぱり一緒にいてよかったなと思ったり……」

「惚気てるねぇ」

「お姉ちゃん優しー!」

雪田が先生を労いながらプライベートの話題を切り出すと、先生は腕を組んで嬉しそうに目を閉じていた。

それを五人が茶化して、和気あいあいとした空間に切り替わり、さっきまでいじめのことを話していたとは思えなくなっていた。

同居している彼女がいたとは聞いていたけど、それが雪田の姉とは初耳だった。

それからも私の知らないプライベートのことを当たり前のように垂れ流し、最早友達同士の会話にしか思えなかった。

私のお腹の底に重く冷たい血が沈んだ。
先生が五人を頑なに信じるのには理由があった。

私はあまり話したことがない優等生。対して向こうは将来の妻の妹とその親友たち。

はなから距離が違ったのだ。

やるせ無い気持ちが湧き上がり、誰もいないところに逃げたくなった。

すると私の暗い気持ちに答え、校舎に影がさす。

瞬きをしたら私の望み通り誰もいない異空間に切り替わっていた。