いじめっ子抹殺魔法〜優等生の放課後残酷魔物狩り〜

じっくりと視線を巡らせたけど、ここで私に味方する人はいなかった。

「お金なんてもらってないぞ」

あの時もらっていた男子が否定して、私側に傾きかけた空気がざわざわと波打つ。怪しくなってきた。

「借りたお金を返しただけだよ。ねえ」

「それは本当だよな?」

「はい」

なんであの五人の仕業だって言っても半信半疑だったのに、五人のしたことを否定する証言には信じ切って縋るように確かめるの?

「もうなんだか訳がわからなくなってきた!まあ、三河はお金を貸し借りを見て誤解したんだろう」

髪を掻き上げてお手上げというように腰に手を当てた先生が、強張った私を軽く笑い飛ばした。違います!と反射的に言うも、私ではなく時計の方へ向いてしまった。

「やばいなもう授業が終わる。とりあえず紙は回収するから前に持ってきてくれ」

茫然とする私を避けるように時が進む。
事情を知らない人たちはよくわからないといった様子で、結局どういうことなのと目を見合わせる。噂も含め知っている限りの情報を盛り立てて、勝手な予想が飛び交う。

藁をも掴む思いで先生に言った。

何か考えがあるんじゃないかと考えて、先生のやり方に疑問をぶつけなかった。
自分がされたことをみんなの前で言われるのは嫌だったけど耐えた。

自分たちに都合がいい謝罪の場にされた

何のために私は晒し者になったんだろう。
さっきの私を見て誰かの心は変わっただろうか?

何も得られず、ただ怒りを晒しただけだとしたら、何もしない方がマシだった。