いじめっ子抹殺魔法〜優等生の放課後残酷魔物狩り〜

先生が俯きながら謝り続けるから話を切るタイミングがわからない。仕方なく、明日また話し合いましょうと言って解散することにした。

鍵を閉め、泣き腫らした顔でまた明日なと見送る。私は愛想笑いで会釈した後、正面を向いて表情を落とした。

何故私が気を使わなければならないのか。

先生は感情で動くから同情を買わないといけない。

今日は魔法の練習どころじゃないわ。精神的に疲れたものの、明日以降に向けて方針を立てておかないと。事前にあれこれ考えたところで予想を裏切る最低行為を仕掛けてくるけど、心を落ち着かせるためには必要だ。

男子には公平な証言なんて期待出来ないから、友達を頼るしかない。

ゲームのことを話すときみたいに朝霧たちに対しても捲し立ててくれたら面白いのに。そうしたら日和見の女子も加勢してくれるかもしれない。

あいつらの悪行が白日の下に晒される可能性はゼロじゃない……。
明日は上手く事が運びますように。昼下がりの空を見上げて祈った。


しかし被害者の祈りはこれまで何度も打ち砕かれてきた。大抵が加害者のいいように流れていく。沙良木の時に学んだはずだったけど、苦境に立たされた私はどうしてこうなったと唱えていた。

あの先生のことだから五人と私だけ、せいぜい他に盗まれた男子を呼ぶくらいだと思っていた。

しかし自分の授業を急遽LHRに変え、嫌な予感がしたと思ったら大当たり。教壇に立って自分語りを始めたのだ。

このクラスはいじめを見逃したりなんかしないと信じていた、そして自分も気付けると信じていた。俺は悔しくて仕方がない、いじめを許さない空気を作っていけなかったことも、これまで気付けなかったことも……

先生一人が熱くなって涙を流す。
こんな自分語りで改心するような感性を持つ生徒たちなら、そもそもいじめなんて起きてない。