いじめっ子抹殺魔法〜優等生の放課後残酷魔物狩り〜

帰りに職員室に寄って先生を呼び出そう、と考えていたけど、先生はサッカー部の顧問だからすぐに部活に行ってしまう。

そこで帰りのSHRの後、さっさと廊下に出て壁を背にして待つ。教卓で何かを読んだり男子と話したりして出てくるのに時間がかかっていた。

待っている間は暇でもスマホを触る余裕はない。
あいつらの目につかないよう、教室を出て行くのを見計らい廊下の途中で呼び止める。

盗難について知っていることがあると言うと、特別室に連れて行かれることになった。

電気がついているところを見たことがない特別室。中はソファが机を挟んでいて、先生に続き向かい合って腰を下ろす。

気に入らないけど鍵の管理がしっかりしていなかったことから謝る。高圧的だったり理不尽な態度への怒りを見せてはいけない。

「誰でも失敗することはあるから次から気をつければいいんだ」

私の失敗もあいつらの度重なる悪事もここで決着をつける。

鍵は窪田から渡されたこと、そしてあの状況で見つけることがおかしいと説明する。
先生は深くうなずき、そうか……と眉を寄せる。

「盗難の件だが、盗まれたものは別のやつの机にあったと聞いた。本人が否定してるし見つけてくれた窪田も犯人ではないと否定しているからな……鍵については窪田が先に拾ってくれていたんじゃないか?」

あっけらかんと言ったことに、私は耳を疑った。

「パンを買いに行っているのに!?来た道は辿りました!窪田が鍵を拾うことはあり得ません!」

そもそも盗まれた物が別の人の机にあったなんて初耳だ!
窪田に先手を打たれ、俯いた影で歯を食いしばる。

「窪田が盗ったと本人から聞いた訳でもないし、明日もう一度話を聞こう。勘違いだったらそれでいいからな」

私の顔を覗き込んで言い聞かせる。私が強く訴えても、生徒たちがそんなことをする訳ない、と信じて疑わない。

それでも今回の騒ぎは間違いなくあいつらの仕業だ。
勘違いなんてあり得ないのに……

「そもそもあの五人は前から私に嫌がらせをしてきたんです……!今回の騒ぎだって私への嫌がらせです」

話したくはなかったけど、先生の幻想を崩すにはそこから話すしかない。