いじめっ子抹殺魔法〜優等生の放課後残酷魔物狩り〜

「うわ、すごいブス」

つかつかと机に寄ってきたと思ったら、挨拶より先に単純な罵倒を投げてきた。期待に背筋を伸ばして座る私の顔を覗き込み、間抜けな笑顔を晒していた。海堀。

そして血のにおいを嗅ぎつけたサメのように寄ってきて、海堀の単純な罵倒に理由をつけてきた。雪田(ゆきた)だ。

「うわぁ、何が楽しくてそんな長いスカートとダサいメガネにしてるの?」

よくある銀のフレームをダサいと言い切る世間知らず。巷に溢れる同色同型のメガネは何なの?
形も自分の輪郭に合わせたというのに。

それに同調したリーダー格の朝霧、取り巻きの窪田(くぼた)、一井。

やつらに目をつけられた途端、入学当初は普通に話していた女子達も離れていった。

男子は朝霧や一井のように可愛くない私を助けない。彼らの最終目標は可愛い彼女を作ること。その目標に一直線で、どうでもいい女子に優しくする暇などないのだ。

本当ならこんな掃き溜めのような学校に来るはずではなかった。