いじめっ子抹殺魔法〜優等生の放課後残酷魔物狩り〜

勢いのある声が聞こえてくる。やっとの思いでここまで来たのに横からの棍棒が腕にめり込んで来た。

あまりの痛みに軌道が逸れ、首の横を浅く抉っただけに終わる。

「多勢に無勢とは……卑怯な真似をするな!」

横入りのおかげで深い傷を免れたはずの落ち武者は、刀の先を床に向け、助けに来たつもりの男を叱りつけた。
その後の会話はまたノイズになってわからないけど、横から来た男は申し訳なさそうにしていた。

一対一……こんな風に環境を整えられて逃げたくない。

小男が下がり、落ち武者だけになった瞬間をを見計らい飛び込む。

不意打ちのような形になり、一対一にしてくれた相手に悪いなとも思ったけど何も言ってこない。これでおあいこということか。