いじめっ子抹殺魔法〜優等生の放課後残酷魔物狩り〜

昨日は怪我しながら魔物退治をしたけど、痛みは引いたから今日の体育にも参加していた。

先生の呼びかけを聞くとみんな手を止め、各々使っていた物を片付けていた。
自分の分は片付け終えたけど、朝霧たちは当然のようにネットの片付けを押し付けてくる。仕方なく言う通りに片付けて倉庫から出ようとしていた。

すると歩調に合わせて前髪がちらつくから、手をポンと当てる。ヘアピンが取れている。さっき倉庫の中の何かに頭が擦れたから、その時かもしれない。

戻って足元を探していると、中の確認もなしに倉庫の重い扉が閉められた。
こんなことをするのはあいつらしかいない。

予想通り、ここからでもあいつらの耳障りな笑い声がしてきた。

朝霧、一井の高い声。雪田たちの引きつった下品な声。

気が済んだら出すつもりなのだろうけど、それがいつになるかはわからない。むやみやたらに反抗したところで状況は変わらないし、それなら別の出口を探してみよう。

無駄足になるかもしれないけど、開けてもらうのを大人しく待つよりは気が済む。

そういえば体育館を外から見るといくつか扉が付いていた。倉庫から外に出られる可能性もゼロではない。

壁を見回り、普段行かないような奥まで足を進めると、小さな階段の先に扉があった。しかし体育館の外側の壁ではないから、これは別の部屋に繋がっているのだろう。

気になってドアノブを回すと、期待していなかったのにすんなり開き、光が差し込む。

視界の隅に垂れる重い幕。正面には日光の降り注ぐステージが真っ直ぐ伸びている。ここは舞台袖だった。