ゴミ置場に行った後手を洗い、トイレットペーパーを貰いに行く。
それが終わってからも私はどうするか決めかねていた。
なんとなく帰りたいなという気分にはなっていた。
教室にはまだ残っている人の話し声がする。その一方で階段を上がってから人とすれ違うこともなかった。
こぼれ落ちないようお腹に押しつけるようにして片手で抱え、ドアを開ける。
自然に閉まるのに任せて、壁に付けられている棚に視線を移そうとした時だ。
高校に相応しくない幼い女の子、下半身は蜘蛛の化け物が狭い通路の真ん中を陣取っていた。
後方に膨らんだ胴体から伸びる多数の脚が微かに動き、床をカサリと撫でる。
「ぎゃあああ!」
乾いた床にトイレットペーパーを落とし、悲鳴をあげた。もしも先に床掃除をしていたらぐちゃぐちゃになっているところだった。
ドアのノブに手をかけ外に逃げようとするものの、何度回しても開かない。
「鍵無いくせになんで開かないのよ……!非常事態なのよ!開きなさいよ!」
いつもの私なら冷静に何かが挟まっていないか確かめるけど、そんなことにも気付かず無駄に回しながら八つ当たりしていた。
するとさっきまでのことが嘘だったかのように、ドアが開いた。
すかさず左足から外へ飛び出しドアを押し付けるようにして閉め、トイレに背を向ける。
最寄りの階段を駆け下り、一階に着いたところで追いかけてこないか振り返った。
それが終わってからも私はどうするか決めかねていた。
なんとなく帰りたいなという気分にはなっていた。
教室にはまだ残っている人の話し声がする。その一方で階段を上がってから人とすれ違うこともなかった。
こぼれ落ちないようお腹に押しつけるようにして片手で抱え、ドアを開ける。
自然に閉まるのに任せて、壁に付けられている棚に視線を移そうとした時だ。
高校に相応しくない幼い女の子、下半身は蜘蛛の化け物が狭い通路の真ん中を陣取っていた。
後方に膨らんだ胴体から伸びる多数の脚が微かに動き、床をカサリと撫でる。
「ぎゃあああ!」
乾いた床にトイレットペーパーを落とし、悲鳴をあげた。もしも先に床掃除をしていたらぐちゃぐちゃになっているところだった。
ドアのノブに手をかけ外に逃げようとするものの、何度回しても開かない。
「鍵無いくせになんで開かないのよ……!非常事態なのよ!開きなさいよ!」
いつもの私なら冷静に何かが挟まっていないか確かめるけど、そんなことにも気付かず無駄に回しながら八つ当たりしていた。
するとさっきまでのことが嘘だったかのように、ドアが開いた。
すかさず左足から外へ飛び出しドアを押し付けるようにして閉め、トイレに背を向ける。
最寄りの階段を駆け下り、一階に着いたところで追いかけてこないか振り返った。



