海堀は視力検査の紙を指に挟み、廊下で途方に暮れて窓を見ていた。
黒板が見えづらいと思っていたら、とうとう視力矯正が必要になってしまったのだ。
海堀と書かれた付箋がつけられている紙には、両眼ともCに丸がついている。その下には保護者に伝え眼鏡やコンタクトなどを作るように書かれている。
眼鏡は自分たちの価値観で格下の人がつけるものであり、絶対に選択しない。
しかしコンタクトは目に異物をはめるということで、抵抗感と恐怖を拭えなかった。
それを克服してつけられるようになれば、カラコンという選択肢が出来て、見た目も垢抜けるだろう。
しかし本やネットの情報を頼りに一人でつけられる気がしなかった。爪を切れば目を怪我することもないと言われても、勢い余って突いてしまうことだってありそうだ。怪我にはならなくても痛いし心臓に悪い。
海堀は視力矯正が必要になったショックで、コンタクトレンズを使い始めるときは眼科で説明を受けることも忘れていた。装用に慣れる必要はあっても、正しい付け方くらいは眼科や店で何かしら教わる。
いつまでも悩んでいられず、まず家に帰って親に言わなければいけなかった。ノートは取れているのか、今までどうしていたのかと質問攻めにされることを思うと憂鬱になっていた。
海堀からすればノートなんかより無傷無痛でコンタクトをつけられるかの方が重要だった。
帰る前に友達に声をかけようと右へ進み出た時、三河が静かに歩いていた。
黒板が見えづらいと思っていたら、とうとう視力矯正が必要になってしまったのだ。
海堀と書かれた付箋がつけられている紙には、両眼ともCに丸がついている。その下には保護者に伝え眼鏡やコンタクトなどを作るように書かれている。
眼鏡は自分たちの価値観で格下の人がつけるものであり、絶対に選択しない。
しかしコンタクトは目に異物をはめるということで、抵抗感と恐怖を拭えなかった。
それを克服してつけられるようになれば、カラコンという選択肢が出来て、見た目も垢抜けるだろう。
しかし本やネットの情報を頼りに一人でつけられる気がしなかった。爪を切れば目を怪我することもないと言われても、勢い余って突いてしまうことだってありそうだ。怪我にはならなくても痛いし心臓に悪い。
海堀は視力矯正が必要になったショックで、コンタクトレンズを使い始めるときは眼科で説明を受けることも忘れていた。装用に慣れる必要はあっても、正しい付け方くらいは眼科や店で何かしら教わる。
いつまでも悩んでいられず、まず家に帰って親に言わなければいけなかった。ノートは取れているのか、今までどうしていたのかと質問攻めにされることを思うと憂鬱になっていた。
海堀からすればノートなんかより無傷無痛でコンタクトをつけられるかの方が重要だった。
帰る前に友達に声をかけようと右へ進み出た時、三河が静かに歩いていた。



