いじめっ子抹殺魔法〜優等生の放課後残酷魔物狩り〜

しかし今日はやけに校舎内が明るくて、歩いても歩いても魔物の気配がない。魔物を倒さなければ沙良木が戻ってこないのに、自分の力ではどうしようもなくてもどかしい。

こんな時に限って異世界に行けないなんて、何者かによって阻まれているような気にもなってくる。

校舎を出て魔物がいそうなところを探し回り、プールと校舎の間の影に踏み入るけど、異世界に入った感じはしない。

もう少し暗くなるのを待とう。
諦めてとぼとぼと昇降口に向かい、上靴に履き替える。図書室で時間を潰そうかと思ったけど、本を読むほどの集中力もなさそうだから教室に戻ることにした。

スマホを適当に眺めようかと思っていたけど、沙良木のことを思い出して辛くなるかもしれない。
勉強もダメでスマホも見れない、と何にも力が入らない現状にため息をつきたくなる。沙良木が消えたのだから仕方ないけど、今日一日で驚くほど無気力になってしまった。

教室のドアは開けっ放しになっていて、五人の声が漏れ聞こえる。どうやら他に人はいないらしい。
ここにいるのが私たちだけとはいえ、もういじめてくることはないと思うけど、昔のくせでそっと足を止めてしまった。