いじめっ子抹殺魔法〜優等生の放課後残酷魔物狩り〜

車はバックドアを開けて待っていた。荷物置き場へ慎重に下ろすと、一井が固い顔でドアを閉める。

私はそれを見届けてから、バレませんようにと祈りながら後部座席に乗り込んだ。

「こんばんは〜、大きな荷物だね」

一位の彼氏らしい、運転席から軽そうな男の人が何も知らずに声をかけてくる。

「はい……」

血の気が引く思いで、疑われないように、愛想が悪いと思われないように返事する。朝霧は平然を装って前のミラーを見るけど、窪田と雪田は俯いて無言だった。

「今日はごめんね。明日の授業で急に使うことになって……」

一井は甘い声で申し訳なさそうに言う。疑われたらいけないとはいえ、今の状況であんな声を出せることに感心する。そういえば一井の彼氏なんだからこの先の会話は任せよう。

それから二人は停車するタイミングでポツポツと会話していたけど、本当に細かいことは気にしない人で、何も聞かれることはなかった。

「ありがとう。また明日ね」

「ありがとうございます……」

学校まで来ると二人とも声を出す余裕が出てきたようだ。
また重いあれを五人で担いで薄暗い校舎に入っていく……。