いじめっ子抹殺魔法〜優等生の放課後残酷魔物狩り〜

あいつは両手を縛られていたせいで受け身が取れなかったのか、頭から落ちると鈍い音を立てた。

朝霧は振り上げた手で横っ面を叩いた後、横の茂みから小石をいくつか拾い出した。

それをぶつけるつもりかと思ったけど、これまでの暴力と比べると流石にショボすぎる。何をするのか見当もつかず茫然としていた。

「カスのくせに……二度と口聞けないようにしてやる……!」

仰向けにして口を開けさせ、小石を流した。

「やばいってそれは……」

いつも深く考えずに盛り立てる雪田も距離を置いて呟く。

一井が後のことを考えなよと言うのも聞かず、シャツを掴んで茂みへ引きずり出した。肩を掴んで止めることができたら……そう思うけど朝霧が怖くてできない。

木が茂り薄暗い。朝霧はそんな場所にあいつを置いた。お腹のあたりを見ると、大きく絶え間なく上下していて、生きているなと安心した。

「戻ろう」

朝霧は後をついてきた私たちに緊張感のある顔で振り向いた。三河に抵抗された時と同じ顔で、朝霧の顔からは、なんとかしなければという思いはあっても、考えなしの行動によって隠し難い大きな証拠を残し、後はバレるしか道がないというどうしようもなさは感じられなかった。

転んだだけとは思えないほどボロボロにしても朝霧はやり抜けるつもりだ。