いじめっ子抹殺魔法〜優等生の放課後残酷魔物狩り〜

「そうだけど。学校に通報とか無駄だからね。通報しようもんならもう一回ボコボコにしてやるから」

朝霧があいつの襟元を掴むと、他のみんなはニヤニヤと笑って取り囲む。いくら男子といえども、運動も出来なさそうな陰キャが四人がかりで押さえつけられたら勝ち目はないだろう。

「三河は自分を顧みず僕を助けてくれた、優しくて強い人だ。だから三河には何があっても報いなければならない。君たちが何をしようと僕はいじめがあったことを世に広める」

言葉を荒げることなく、押さえつけるような低い声で言う。
こいつ、まさかSNSで晒す気!?カメラがないか目を配るけど、それらしきものは見つからない。

「三河は君たちのおもちゃじゃない。三河に近付く権利すらない」

はったりなのか、本当に何か策があるのか……。とにかくその発言に苛立った。自分が正しいとばかりに断言するのは三河も同じだけど、何故かこいつは許せない。何が心に引っかかるのかは説明出来ないけど。

そうだ、先生にも友達にも救われなかった頃の三河は実際おもちゃだった。一方的に遊ばれていた。こいつだって今誰の助けも望めないのに一人前の人間面してる。

打開できないんだったらこのままいじめられるしかないのに。

一発叩いてやろうと思って手を上げる。

「学校にも通報するけどまずは店長に言う。店長は君たちみたいな卑怯者が嫌いだよ」

そんな口聞けないように口の中でも切ったらいい。そんな思いで手を振り下ろすより先に、朝霧があいつを振り落とした。