いじめっ子抹殺魔法〜優等生の放課後残酷魔物狩り〜

朝霧の言葉通り、あのバイトは空き瓶の箱を持って出てきた。すると朝霧が手を突き出して私たちを待たせると、早足で裏口に回り込んだ。

その手には黒い鉢巻きのような紐があって、それで目隠しでもするのかなと考える。

しばらくして、驚いたあいつが短く声を上げたかと思うと、靴が強く擦れる音がする。そのままずりずりと引きずる音がして、角から目隠しのないあいつを引きずる朝霧が現れた。

「押さえるの手伝って!」

とにかくそこに駆け寄って、言葉も交わさずに分担して押さえつける。私は右足を掴んでいたけど、腕を持っていく勢いで足を暴れさせるから、つい固く目を閉じた。

一井が紐で両手を縛ると、朝霧が手ぇ離してと言うので手離し、地面にドサっと落とされた。

三河でもこんな目に遭ってないのに。乱雑に落とされ横たわるのを見ると笑みがこみ上げる。こんな気持ちは久しぶりだ。

「あんた三河と付き合ってるんだって?物好きだね。三河って学校では見向きもされないんだよ?」

「物好き?君たちが三河のことをわかっていないだけだ」

そう果敢に言い返すあいつに苛立ちが走る。三河とはまた違う種類の、自分の言っていることが正しいとばかりの真っ直ぐな目。

「え〜他校の人よりはわかってると思うんだけど。ていうか三河と違ってメイクしてるんだぁ。仕事のときだけ?それとも学校でも?」

「……仕事のときだけだよ」

薄い答えには何か躊躇うような間があった。

「もしかしてメイク落としたら三河並みに地味な顔してんじゃないの?」

雪田が閃いたとばかりに笑って指をさすと、たちまち体を硬らせた。