いじめっ子抹殺魔法〜優等生の放課後残酷魔物狩り〜

更衣室に向かう途中、廊下で広がっては迷惑だからと三人の後ろに回っていた。といっても三人横に広がって歩いているわけではなく、二人の斜め後方に坂田がついている。

このグループの前方に葛田たちがいる。
松下はその性格からほとんどの女子に慕われている。特に葛田には好かれていた。

「坂田さんてさ、髪の毛邪魔ならくくるか切ればいいのに。まっちゃんに取りに行かせたり試合でも変なことしたり、見てて鬱陶しいよ」

「えー取りに行ったのは私の意思だし……」

松下はいつものふんわりとした話し方で、同意もはっきりとした否定もしなかった。

「でも邪魔そうだよね……目悪くなったりしないのかな」

邪魔そうという部分にだけ共感するのは葛田と仲のいい北見。

「外から見ても鬱陶しいんだから本人は相当でしょ。あの髪になんのこだわりがあるんだか」

こだわりとか、好き好んでああしているわけじゃない気がする。

坂田が前に雪田の嫌がらせで髪の毛を持ち上げられたときだ。雪田の手を払い後ろに持っていかれた髪をすぐさま元に戻した。

あの反応は自分の容姿を気にしていた沙良木と重なる。きっと顔を見られたくないのだろう。

他人の事情なんてわからないからそう言いたくなる気持ちもわかる。

けど考えもせずただ自分の気持ちを吐き散らす性格がどうしても受け入れられない。