いじめっ子抹殺魔法〜優等生の放課後残酷魔物狩り〜

今日も疑われずに切り抜けることができた。

お母さんは平日なら普通七時まで、運が良ければ八時まで帰ってこないし、お父さんはいない。お兄ちゃんは私より帰ってくるのが遅い。

私だけの時間があるからその間に家を出て遊び回っていた。七時を超えそうなら友達と夜ご飯を食べてくるとか部活で遅くなるとか伝えていた。本当は部活になんて行ってないけど。

部活は一応イラスト部に入っているけど幽霊部員。顧問の先生はほとんどいないから名簿に名前を書くだけで出席したことになる。月一で作品さえ提出していれば除籍もされないし、適当な絵を描いてなんとか所属している。

昔は要領が掴めてなくて、なんでも馬鹿正直に伝えていた。プリントやテストは都合が悪くても全部見せて、部活には毎日出ていた。

お母さんはずっと真言(まこと)のことを見てきたからなんでもお見通し、というのを信じて嘘をつこうとしたこともなかった。

けど一井が、そんなの嘘だ、お母さんが知らないような小さい嘘をついてみなよと言うから試してみた。するとお母さんは信じていた。

それから騙せるもんなんだなと思って、五時以降一人で出歩いたことがなかったのに、今は何の抵抗もなくなっている。