いじめっ子抹殺魔法〜優等生の放課後残酷魔物狩り〜

沙良木は私にはもったいくらいで、横にいられることが奇跡だったんだ。沙良木が私の近くにいなくてもそれが普通。元通りになっただけだ。生きる世界が違ったんだ。

これから言われる言葉を覚悟して、笑ってさっぱり別れるため目元に集中する。振られたって可哀想なんかじゃない。当然の帰結なんだから。

沙良木も喉を鳴らして、覚悟を決めたように口を開く。


「三河、やっぱり他の人に地味って言われたことを気にしてる?」

予想とは違う言葉に力が抜けた。私を振るつもりではなくて、なんと心配してくれた。

「いつもとは違うものを見ているときは、気分を変えたいときもあるよねって思ってた。でもそうじゃなくて、人の反応を気にして消極的に選択しているのは放っておけなくて」

ちょっとした自虐のつもりだったから笑っていたし、なんてことない会話として忘れられると思っていた。
私の悩みは思いの外早く気付かれてしまった。

「僕も人の反応を気にしてばっかりだったけど……三河はいつも自分の思いを貫いていて、何を言われても跳ね除けていた。すごいな、僕にはできないっていつも憧れてた」

沙良木が膝に置いていた袋を机の上に乗せる。

「もしも三河が派手だったり可愛い感じだったり、変わりたいと思っていたら応援する。できる範囲で力になりたいとも思う。けど人の反応を気にしているなら、三河が昔してくれたみたいに振り払う。三河が何をいいと思うかなんて三河が決めることだ。他の人が口出しするなって」

昔言ったことがあった。沙良木と仲良くすることを止めない私に、そんな暗いやつといて何が面白いんだよって詰め寄られた。女子同士集まっていた方が楽しいだろ、とわかったように言う男子を笑い飛ばした。

私が何をいいと思うかなんて私が決めることよ。あんたたちは口出ししないでほしいわ。