沙良木ほど綺麗になれるとは思わないけど、私も自分を変える努力がしたくなった。だって沙良木は自分を美しく見せる努力をしているのに、私はしないっておかしい気がしたのだ。
「これいいわね」
剣の形のバレッタを手に取ると、沙良木が三河に合いそうだと言ってくれた。
でも最近流行なのは……。
パステルカラーのリボン。カラフルなピン。
中学生時代、修学旅行で着てきた服を地味だと笑われたことがあった。黒のジャケットで、胸元にある桔梗と蝶の刺繍を気に入っていた。
沙良木は蝶が好きだから、私も身につけたかったのだ。全体的に鮮やかな色の服は得意ではなくて、落ち着いた色の中に鮮やかな色や柄が入っているものが好きだけど、わかってもらえないことの方が多い。
服装なんて自分の勝手だと思ってきたけど、周囲にいい印象を与えるという機能にも気付いた。
沙良木は自分の魅力を引き出そうと努力している。そして実際に人の注目を集めているし、傷がなくなれば自分に自信を持ってもっと魅力的になる。
そんな沙良木の横に、自分の好きなことだけを見つめて変わろうとしない私がいていいのか。
もしも沙良木と私が幼馴染みでなければ、沙良木は全く別の女の子と付き合っていたんじゃないか。
「でもやっぱりこっちの方が流行りかしら」
そう思うと前に廊下ですれ違った子がつけていたようなヘアゴムを手に取った。飾りはないけどもレインボーカラーで目立つ。あの子はこれで前髪を上げていたと思う。それであの子みたいになれるかというと……
「その前にこれが似合う顔になった方がいいかしら。元が地味だから髪を飾り付けたところでそう変わらない気がする」
そう言って笑うと、沙良木はそれもらっていい?と聞いてきた。欲しくなったのかなと思って渡すと、剣の形のバレッタと合わせてレジに持っていった。
会計を済ませると私のところに歩み寄ってくる。
「急にごめんね。ちょっとついて来てもらっていい?」
行きたいところは特にないと言ってたけど、遠慮してたのかしら。特に買いたい物もないからあっさり店を出る。沙良木について行くと、辿り着いたのはお店ではなく屋外の休憩スペースだった。
「これいいわね」
剣の形のバレッタを手に取ると、沙良木が三河に合いそうだと言ってくれた。
でも最近流行なのは……。
パステルカラーのリボン。カラフルなピン。
中学生時代、修学旅行で着てきた服を地味だと笑われたことがあった。黒のジャケットで、胸元にある桔梗と蝶の刺繍を気に入っていた。
沙良木は蝶が好きだから、私も身につけたかったのだ。全体的に鮮やかな色の服は得意ではなくて、落ち着いた色の中に鮮やかな色や柄が入っているものが好きだけど、わかってもらえないことの方が多い。
服装なんて自分の勝手だと思ってきたけど、周囲にいい印象を与えるという機能にも気付いた。
沙良木は自分の魅力を引き出そうと努力している。そして実際に人の注目を集めているし、傷がなくなれば自分に自信を持ってもっと魅力的になる。
そんな沙良木の横に、自分の好きなことだけを見つめて変わろうとしない私がいていいのか。
もしも沙良木と私が幼馴染みでなければ、沙良木は全く別の女の子と付き合っていたんじゃないか。
「でもやっぱりこっちの方が流行りかしら」
そう思うと前に廊下ですれ違った子がつけていたようなヘアゴムを手に取った。飾りはないけどもレインボーカラーで目立つ。あの子はこれで前髪を上げていたと思う。それであの子みたいになれるかというと……
「その前にこれが似合う顔になった方がいいかしら。元が地味だから髪を飾り付けたところでそう変わらない気がする」
そう言って笑うと、沙良木はそれもらっていい?と聞いてきた。欲しくなったのかなと思って渡すと、剣の形のバレッタと合わせてレジに持っていった。
会計を済ませると私のところに歩み寄ってくる。
「急にごめんね。ちょっとついて来てもらっていい?」
行きたいところは特にないと言ってたけど、遠慮してたのかしら。特に買いたい物もないからあっさり店を出る。沙良木について行くと、辿り着いたのはお店ではなく屋外の休憩スペースだった。



