いじめっ子抹殺魔法〜優等生の放課後残酷魔物狩り〜

私だけに被害が集中した日ならまだしも、こういう友達のことを言われた時に限って好きなもの同士で集まる授業がある。

サッカーの授業で、初日だから好きなもの同士で練習することになった。
最初はいつもの四人で集まっていたけど、授業の後半に人数を増やしてパス練習をさせられた。

パス練習といっても一部の人のじゃれ合いになっていて、そのノリについていけない私たちは適当に突っ立っていた。

しかし先生が近くを見回りに来るたび、授業態度に響いていないか心配になる。

それを察したのか咲洲がボールをこちらに回してくれた。
つま先でなんとかボールをせき止め、近くに蹴る。ボールは坂田の方に向い、髪の毛を邪魔そうに振りながらまた奥の人に蹴る。

巡ってまた坂田に順番が戻ってきて、ボールを蹴った時。
見当違いの方向に飛ばしてしまう。

髪の毛で視界が狭まっているのか反応が遅かった。バッと見回して見つけるとボールの方向へ駆け出した。

いいよいいよと、ボールの方向へいた松下が代わりに取りに行った。

松下は親切な子で、まっちゃんと呼ばれている。
緩く上がった口角と常に細められた目からして穏やかそうな印象を醸し出している。

その後私たちにボールが回ってくることなく授業が終わる。