「大丈夫じゃないでしょ、無理しないでね〜。というか、小等部の子がこんな時間になんで出歩いてるの?」

ロングヘアの少女は言う。

あれ私中等部なのに小等部だと思われてる!!

「ありがとうございます。でも私小等部じゃありません。」

ロングヘアの少女は一瞬固まりショートヘアの方に目を向ける。

「宮火、この子集会の時居たっけ?」

「居た。蝶子が居眠りしてる間に大声で自己紹介もしてたし。」


「!?」

あれ?

何このデジャブ。

とにかく!!

「助けてくれてありがとうございました!宮火さん、蝶子さん。」

「なんで私の名前知ってるの!」

蝶子?さんがびっくりしたような顔で聞いてきた。

「えっと、さっき会話であなたたちが名前を呼びあっていたからです!!」

「貴方、頭良いね。
じゃあ改めて自己紹介かな?

紫城崎 蝶子(しじょうがざき ちょうこ)です。家業は殺し屋で、蝶化身の先祖返りです。仲良くして下さいね?」

切り替えがすごい!!

自己紹介になって一気に口調が変わった!

「僕の番。
蛇寿 宮火(じゃこと みやび)、八岐大蛇の先祖返り。よろしく。」

なんか男っぽい?

八岐大蛇!!さっきあんなに強かったのはこういう事か。

「花咲凛々です。なんの先祖返りだか渡りません!!よろしくお願いします!!」

「勿論。よろしくね、凜々ちゃん。」

「よろしく、凜々さん。」