コイッペキ

時は遡り、ホタルとチューキチの部屋。
「チューキチ君。シオンにヒナのことをどう思っているか聞き出してほしい」
ホタルの提案に。
ヒナは「ええええええ」と絶叫した。

「おい、ヒナ。しぃー」
ホタルが唇に人差し指を添える。
ヒナは慌てて、口を手で押さえた。

ヒナ本人の了承も得ずに。
ホタルは前から練っていたという作戦をチューキチに聴かせた。
そして、最後にホタルは言った。
「ところで、チューキチ君はこれからどうすんの? エマちゃんに思い伝えんの?」
ベッドの上で正座していたチューキチは再び頭を下げた。
「すんません。自分はエマさんには、まだ想いを伝える気はありません!」
チューキチの姿をホタルは冷ややかに見ている。
「どうか、俺のタイミングで想いを伝えることを見守っていてくれませんか? ほんっとに失礼なのかもしれないっすけど。エマさんに俺の気持ちは黙っていてくれませんか」
頭を下げ続けるチューキチに「ふーん」とホタルは言った。