〜 春樹〜

あれから3年、あいつの姿を見るやつは誰一人いなかった。


春樹「……お前、一体どこにいんだよ……」



美花のことを考えながら歩いていると子供2人が大泣きして母親を呼んでいた。


春樹「……お前らこんな所でどうした?迷子にでもなったのか?」




凛「ヒック……ヒック……おじさん、誰?」



春樹「んん〜お前らをいじめる人じゃないのは確かだ!笑」



凛斗「……」




凛「……」




春樹「迷子なら少し俺の家に来るか?」




凛斗「でもお母さんが知らない人の家に行くなって……」




春樹「大丈夫!この辺り俺らはみんな仲良しだから!お前らなまえは?」




凛斗「……凛斗」




凛「……凛」




春樹「うっし!凛斗、凛行くぞ!笑」




凛「「あ、うん!笑」」




こいつらやっぱりガキだな笑可愛い
ちょっとあいつに似てる……?!





こんな時に何考えてんだよ俺は……




春樹「はぁ〜」



凛「「?」」




凛「ねぇねぇ、おじちゃん喉乾いた〜」




凛斗「俺も〜」




春樹「ん〜そんじゃあ買ってやる何飲みたい?」




凛「凛、オレンジジュース飲みたい!笑」




凛斗「りんごジュースがいい」





春樹「ほいよ〜……ほらよ!」




凛「「ありがとう!笑」」




春樹「おう笑」




……




春樹「ついたここだ」




凛「「……大きい」」




組「「「「「「春樹さん!おかえりなさ
い」」」」」」




凛「「?!」」




あ、やべ




凛「「うわぁ〜!!!!!お母さん!」」




組「?!誰だあのガキ、」




組「春樹さんの子供か?」




春樹「なわけねぇだろ〜」




組「それじゃあ……」




暁「なんの騒ぎだ」




春樹「わ、悪い……迷子のガキ拾って」




暁「……なんで泣いてる」




凛「「うう……ヒックヒック」」




春樹「組の挨拶が思いのほか大きくて怖がって泣いた」




暁「……泣くな、こいつらは泣かせるためにあいさつしたわけじゃねぇ、安心しろ」





凛「「う、ん、ヒックヒック……」」




春樹「そんなんじゃ泣きやまねぇよ」




すると暁は2人を同時に抱っこして優しく抱きしめた。





暁「大丈夫だ……」




次第に双子も落ち着いたのか泣き疲れて暁の胸の中で眠ってしまった。



凛「「スースー……」」



春樹「?!……」



暁「で、どこのガキだよ」



春樹「俺も見たことない顔だから知らねえ、」



暁「……まあいいこのまま部屋まで連れていく」



新「……」





暁「開けろ」



新「ああ」




大広間の襖を開けると仲間が



組「「「「「「おかえりなさい!組長
……暁」」」」」」



暁「ああ」




愛斗「で、そのガキどした?」



暁「知らん」




組「「「は?!」」」



暁「春樹に聞け」