「ねぇねぇ〜?魔王って誰なの?」




「教えるわけないだろ。お前バカか?」




「ですよねー」




この勢いで教えてくれるかと思ったのに




「凛」




誰かに呼ばれたと思った瞬間勢いよく引っ張られ、連れていかれた。




「なに魔王の側近と呑気に話してるんですか?バカなんじゃないですか?」




「うぅ...」




「斗真、凛をいじめないで?」




ぎゅっ




なにかと抱きついてくる吏人の頭を撫でていると斗真に引き剥がされた。




「ああ!」