カタン。

冬の朝。

誰もいない教室、ぴんとはる空気。

7時40分

なんだか私、緊張してる。

あいつが来るのは7時50分。

窓際の席で、じっと朝日をながめる。

この時だけは、ゲームにも惹かれない。

ただ、そっと待つだけ。

7時45分。

もう少し。

時計の秒針が、ゆっくりゆっくり過ぎていく。

7時50分。

きた。

友だちと笑いながら、いつもの歩調で

校門を通り過ぎた。

あの人の笑顔を見ると、心がぽかぽかして、

気が抜けた気分になる。

ほぅっと、一息着いて、Switchをだす。

それがわたしの日課。