卒業してから2週間。

俺は、落ち着きのない時間を過ごしていた。

悪い夢に目を覚まし、一人待ちぼうけの自分に不安になったり。

そうかと思えば、大学生の彼女と

色々なところにデートに行く想像をして、ニンマリしたり。

毎日気持ちが、不安定だった。

そんな日々も、ようやくラストを迎えた。

ホワイトデーの今日は、朝早くから身支度を整えて図書館に向かったんだ。

時間を書いてないことを思い出し

彼女が待ちぼうけしないよう早くから張り切って向かったが………

今はもう3時を過ぎた。

生真面目な彼女が、こんな時間から来ることは考えられず

実質、フラれたようなものだと実感した。

……………………やっぱりダメかぁ。

正直、あのメモを目にしたときは…………

彼女も同じ気持ちだったのかと、大喜びしたけど…………

女の子の気持ちって……………分かんないもんだなぁ。

ショックはもちろんショックなのだが…………

あんなに優しい彼女が、すっぽかすことに納得がいかず

ついつい色々なことを想像してみる。

もしかして…………病気?

嫌、それだと他の人に頼んででも俺に知らせてくれるはずだ。

……………………だったら、出掛けた先で事故にでも??

急に不安になり、警察に事故の有無を尋ねるも………

よくよく考えれば、彼女は自宅から送ってもらえるお嬢様だった。

だったら??