危険なキミの溺愛

「あいつ?」


「あいつって言い方やめようよ。いい先生だよ?」


数学の高木先生は若くて優しいこともあり、生徒から人気がある。


湊は高木先生の授業中での態度も悪くて…それであまりいい印象がないことを思い出した。


「やっぱ授業出るのやめ」


私の首に腕をかけて引き寄せる。



「ちょっ…」


「付き合えよ」


付き合えって…どういう意味!?


フリ?


いやいやこの場合はサボりに付き合えよってことだよね。


「やだ。出席日数足りなくなったら困るし…」



「一日ぐらい平気だろ」



「っていうか、湊は?休み過ぎてもうやばくない?」



「そうかもなー。金の力でなんとかするか」



「ええっ!?」