危険なキミの溺愛

「え…と」



「キスしていい?」



「ええっ!!」



「驚きすぎ。しっかり仕事しろよ、ゼロポイント」



ぜ…ゼロ?



「や、ちょっと待って。彼女のフリで200点追加って言ったよね?」



「あんな最悪の結末で?」



それはそうだけど…。



抱きしめられ損?



結局、破談に向けてなにひとつ進んでないってことだよね。



はぁ…何やってるんだろう私。



落ち込んでいると、湊が先にため息をつく。



「あのまま黙ってれば、乗り換えたんだ…ですんだんだよ。俺は殴られるし、お前の印象も最悪じゃん」



「私の…?」



私のことが出てきてちょっとびっくり。