「触っていいよ…。ねぇ、私のこと好きだよね?」



シャツの隙間から、白くふくよかな肌が見え隠れしている。



真面目な太田さんが…。



びっくりだよ。



湊は黙っている。



胸元を開きながら湊に近付き、手を取ろうとした。



ええっ!!


正気なの!?


廊下の端で他の教室からは見えないとしても、誰が通るかわからない。


ちょっ、ダメだよ!



太田さんが湊は手を取る寸前、気付けば廊下に飛び出していた。



もう…無意識。




突然現れた私を見て、太田さんはギョッとしている。



「きゃあっ!!」


我に返ったのか、太田さんは胸元を隠してトイレに駆け込んだ。