危険なキミの溺愛

「湊…もぉ…これ以上は…」



「ん…もっと俺の名前呼んで」



ええっ、そうじゃなくて!



甘い声で囁きながら、チュチュっとキスを何度も落とす。



ガチャ。



玄関でドアが開く音がした。



宙が戻って来た!



「湊っ…」



涙目になって焦る私に気づいてるくせに、瞼を落としてキスを続ける。



フィアンセとはいえ、弟の前でさすがに…これは…。



もう少し強く押し返そうとしたら、手が空を切った。



あ…。



なにもなかったかのように、湊はフルーツサンドの袋を手に、部屋の隅にあるゴミ箱の方へ。



そしてそれを捨てながら、入口の方を振り返った。



「ごめん、宙。勝手に食っちゃった」



ちょうど宙がリビングに入ってきたところで、視線はフルーツサンドの袋に釘付けになっている。