頑張れDさん 第5話

「いや〜やっちゃいましたよ〜ネピオンさん」

「・・・女とか?」

「ちっ違いますよ〜」


今日もDさんから電話が掛かってきた。

「それで何をやっちまったんだ?」

「はい、実はですね〜」

「うん、実は?」

「俺もスマホになったじゃないですか〜」

「うん」

(だからスマホに替えただろ)

「だからLINEを登録して〜」

「うん、うん」

「新規トークで彼女に送ったんですよ〜」

「でっ」

「それで、ですねー」

「それで?」

「あ〜そうだ、送った内容をチャプターしてネピオンさんに送りますね」

「わかった」
(そういえば別れたって言ってたよな・・・・)

Dさんは彼女(浮気相手)に送ったトーク内容をチャプターして私に送ると言って電話を切った。

しばらくするとDさんからメールが届いた。


その内容は以下の通りです。

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        「司、俺もLINE始めたから」

「うん」

        「よろしくね♡」

「こちらこそ♡」

        「それで司さん今度遊びに
         行きませんか?」

「何処に行くの?」

        「何処かラウンジとか」

「うん」

        「やった♡それじゃ
         土曜日の夜にでも」
        
「うん、いいぞD!」

             「?」

「お前の、おごりならな」

         「もしかして、社長の
          司さん?」

「そうだが」

          「すいません間違えまし
           た。」


「D何が間違いなんだ?」

 
          「いや、すいません」


「彼女と間違えたとか?」


          「すいません社長     
           失礼します。」

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このメールが届いて少ししたらDさんから電話が掛かってきた。

「見ました?」

「うん、見た」

「あのですね〜彼女は司って名前なんですよ〜」

「うん」

「んで、LINEの友達追加で司さんを追加したんですが〜」

「うん、うん」

「どうやら司ちがいで〜」

「・・・・」

「うちの社長も司じゃないですか〜」

「うん、司ちゃんだね〜」

「それで、名前の左側に写真とか有るじゃないですか〜」

「うん、あるね〜」

「それで、名前は司で、その写真が可愛い熊🧸だったから、これだ!と思って友達追加したんですよ」

「あ〜なるほど〜」

「だって、あのハゲが可愛い熊🧸ですよ〜」

「・・・・」
(まぁ60Wくらいだな)

「信じられないですよ〜」

私は苦笑いしか出なかった。

「俺は、司社長のLINEが可愛い熊🧸の写真だと知っていたがな」

「えぇ〜〜〜」

「あはははは・・・・」

「マジっすか〜」

「それで、社長とデートするのか?」

「すっ、する訳ないでしょ〜」

「あはははは・・・だよなぁ〜」

「明日、社長にイジられますよね〜」

「まぁ、あの司ちゃん、だからなぁ〜」

「あ〜やっちゃいましたからねー」

「まぁ、やっちゃつた物は仕方ないな」

「で・す・よ・ね〜」


Dさんは、また連絡しますと言って電話を切った。

(しかし・・・司ちゃん、まだ熊🧸だったのか)


        
        ・・・続く・・・