「俺は諦めない」

と、真っ直ぐに私の瞳を見てそう宣言する。



「……でも、あんなことしておいていきなり告白なんてされても困るよな」

松永君は嘲笑まじりにそう言うと、先に屋上を出て行こうとする。


だけど、扉の前で私に背を向け、顔だけ振り向くと。



「……でもさ、適当に会話するだけの関係はやっぱり嫌だな。せめて一緒に飯食ったり、また笑い合ったりしたい。付き合うかどうかはいったん保留にして、まずはそこから考えてみてくれない?」

再び真剣な顔でそう言われ……思わず「うん……」と答えてしまった。



「良かった。じゃあよろしくな!」

松永君は一足先に屋上を出て行った。


こんな事態、誰が想像しただろうか。


私……どうすればいいんだろう?