目が覚めたとき、辺りは薄暗くなっていた。 窓からオレンジ色の夕陽が見える。 杏は夕陽や夜空が大好きだ。 梨香たちと行く予定だった映画も、 世界の星空とクラシック音楽が 合わさった内容だった。 (綺麗な夕陽…もっと近くで見れないかな) 杏は靴を履き、そのまま屋上へと向かった。 この日、広瀬先生の過去を知ることに なるなんてまだこの時は分からず…