そこには棚がいくつもあり、 ビンや書類が保管されているようだった。 (何をするんだろう、ここで…) するとすぐ横のイスに座るよう促され、 杏はおそるおそる座った。 「はい、口開けて」 よく分からず言われた通り口を開けると、 いきなり杏の口の中に錠剤が落ちた。 「…ンンッ!」 「ちゃんと飲まないなら、ここで毎回俺が飲ませるよ」 そう冷たく言い放った先生から 水が入った紙コップを渡される。 まるで子供みたいな扱いに、 急に恥ずかしくなってきた。