また夜ご飯を食べてなかったことを、
どうやら先生は知っているらしい。



思いもよらない質問をされ、
杏は必死にその誤解を解こうとした。



食欲がなくても、
頑張って食べようと思っていた。


不意に寝ちゃって、食べ損ねたけど…。



「あのっ、食べようと思ってたんですけど、



部屋に戻ったら頭痛くなってきて…寝ちゃって。
さっき起きたらこんな時間で、そしたらもっと頭痛くなってて…」



頭が痛いと言ったとたん、余計に頭の痛みが強くなった気がした。



「それで…何か飲み物が欲しくて……」



一気に喋ったら、なんだかクラクラしてきた。
頭もガンガンする。