最初は葉月のことが苦手だった。しかし、一緒に戦っていくと、フォローしてくれたり霊のことを教えてくれたり、葉月のいいところが見えてくる。葉月が手から炎などを出すところもとても綺麗だと沙月は思っていた。
帰り道、話す二人を見ながら嵐猫は何度も思った。友達以上だな、と。
「葉月、これ問題ちゃんと見てなかったでしょ。ここ記号だよ」
「えっ?マジかよ」
葉月は京都出身だ。なので沙月の家に居候している。学校は沙月と同じクラスだ。
今日は除霊には行かず、神社で強い霊が現れた時のための特訓をしていた。
その日学校で小テストが返ってきたので、お互いどうだったかを見せ合っていた。
除霊の技術では葉月に劣るが、テストは沙月の方がいつも点が高い。そのことが沙月は嬉しかった。
「あれ?ここ怪我してるよ」
沙月が葉月の腕を掴む。葉月の顔が一瞬で赤くなった。
葉月の腕には大きなばんそうこうが貼られている。
「……たっ、体育の時間に転んだんだよ!」
葉月がそっぽを向いて言った。
沙月はクスクス笑いながらばんそうこうにそっと触れる。
「お、おい!何すんだ」
帰り道、話す二人を見ながら嵐猫は何度も思った。友達以上だな、と。
「葉月、これ問題ちゃんと見てなかったでしょ。ここ記号だよ」
「えっ?マジかよ」
葉月は京都出身だ。なので沙月の家に居候している。学校は沙月と同じクラスだ。
今日は除霊には行かず、神社で強い霊が現れた時のための特訓をしていた。
その日学校で小テストが返ってきたので、お互いどうだったかを見せ合っていた。
除霊の技術では葉月に劣るが、テストは沙月の方がいつも点が高い。そのことが沙月は嬉しかった。
「あれ?ここ怪我してるよ」
沙月が葉月の腕を掴む。葉月の顔が一瞬で赤くなった。
葉月の腕には大きなばんそうこうが貼られている。
「……たっ、体育の時間に転んだんだよ!」
葉月がそっぽを向いて言った。
沙月はクスクス笑いながらばんそうこうにそっと触れる。
「お、おい!何すんだ」


