誰にも邪魔させない。




私がちゃんと説明をしようとする前に、女の子たちが次々と口を開く。


「お前の事情なんて聞いてねーよ。
ふらふらしてるんだったら、
とっとと柊くんと別れてくれない?」

「柊くんかわいそう」

「こんなブスに裏切られるなんて、マジで最低」




耳を塞ぎたくなった。


確かに私の行動は軽率だった。


だけどなんでこんな事言われなきゃいけないの。


もう嫌だよ…。


下を向いて落ちそうな涙を必死にこらえる。




「なんとか言いなさいよ!」



何も言わない私を見て、更に女子たちはヒートアップしていく。