誰にも邪魔させない。




お昼休みの時間になって、柊と坂城くんは教室を出て行った。


気になって2人の後を追いかけるようにして廊下に出ると、

「ねー、ちょっといい?」


「私?」

「聞きたいことがあるから、来てくれる?」


他のクラスの知らない女子たちに声をかけられた。


なんか嫌な予感がする…。





案の定、人気のない中庭に連れて来られたと思えば、

「あんた、柊くんと付き合ってるんだよね?」

とリーダーっぽい女子に威圧感満載で聞かれる。


そうだった、その設定忘れてた。


「う、うん…」


一応まだ付き合ってるフリは続けた方がいいのかなと思い、女子たちの言葉に頷く。


「でも昨日、坂城と一緒に帰ってたよね?」


あ…昨日の見られてたんだ。

これはまずい。


「柊くんに悪いと思わないの?」


「それには事情がありまして…」