誰にも邪魔させない。




男子だし本当のこと言っていいかな。


どーなんだろう。


なんて返事をしようか悩んでいると、ポケットに入っているスマホが震えて。


画面に視線を落とすと柊からのLINEだった。




”余計なこと言うなよ”




一瞬ドキッとして、廊下側の柊の席を見てみると、ばっちり目が合う。


うわ、めちゃくちゃ睨まれてるじゃん…。




分かったよ、言わないよ。


言わなきゃいいんでしょ!




「どうかした?」


柊に気を取られていると坂城くんが疑問に思ったのか聞いてきて。


「うんん、なんでもない」


そう言って、

”付き合ってるよ”

と教科書に返事をした。