誰にも邪魔させない。




さっきの柊の姿を見て

「優しい人だと思ってたのに、あんなに口が悪い人だったなんてショック…」

と言う子や、

「普段とのギャップがやばくない?」

と盛り上がる子もいた。


モテるって、いろんな意味で注目されて大変なんだな。




柊が大きな声でそんなことを言うもんだから、さっきよりもたくさんの視線が私たちに集まる。


それがプレッシャーと言うか、耐えられなくて。


もう、みんなに私が彼女(仮)だという事は知れ渡ったのだから、任務は完了した。


だからいい加減、手を離そうと思ったのに。


離れそうになった私の手を、逃さないとでもいうかのようにギュッと強く握ってくる柊。


びっくりして柊を見ても、柊は無表情で。


やっぱり柊は何を考えているのか、全くくみ取れない。