電車を降りた後も、柊は私と手を繋いで学校へ向かう。
学校に近づいてきたところで、私達を見た女の子たちが、ざわざわし始めてきた。
この感じ、やっぱ慣れないな…。
そんな中、ある一人の女の子が私たちに近づいてきた。
「柊くん、その女誰?」
たぶんこの子も柊が好きなんだ。
なんだか後ろめたい気持ちが押し寄せてくる。
「俺こいつと付き合うことになったから。
もう俺につきまとわないで」
柊は割と大きい声で、そう言った。
多分、周りでざわざわしていた女の子にも聞こえるように。
「あと!俺の彼女に手出したら、女でも容赦しないから」
そう付け加えて歩き出した。
私が心配してたこと分かっていたのかな。
また、柊の分かりずらい優しいさを見つけてしまった。
なんか、本当に彼女になったんじゃないかと錯覚してしまう…。



