次の日の朝。


あの後家に帰ってからもずっと、昨日の出来事を思い返していた。


確かにあの名前も知らない女の子に、ひどいこと言われたよ!?


正直傷ついたよ?


でも、そもそもさ。


柊の彼女のフリなんかしなければ、あんな目に合っていないわけで。


昨日の出来事は全部、柊のせいなんじゃない!?


とだんだん腹が立ってきた。




いつもそう。


自分勝手に私を巻き込んどいて、私が傷ついていることが分かると全力でかばってくれる。


不器用だけど優しい柊。


もうほんと訳わかんない…。