そんな泣きそうな私を見て、

「マジその顔ダメ。我慢できなくなる」




柊はそう言ってまた私にキスを落とした。


今度は軽いキスじゃなくて深くて甘くて、とろけそうで。


今までのキスとは全然違う。


何も考えられなくなる。


なにこれ、どうしよう…。


私どうなっちゃうの…?


心臓が持たないよ。




そうこうしている間に、今度は本鈴が鳴って。


授業が始まっちゃうって柊の肩を叩いて訴えかけても、やめようとしない柊。


そんな強引な柊にすごくドキドキして。


今は溺れたいと思った。