テスト勉強をしていなかっただけで、地頭はいいのかもしれない。

 そしてふたりともプリントをすべて埋めてから、職員室の生物の先生へと提出した。


 すぐに先生は内容をチェックして、「よし、ふたりともよく頑張ったね! テストの時に頑張ってほしかったけどな~」と言った。

 私と良悟くんは「次はちゃんとテスト勉強します」と苦笑いをして答えたのだった。

 職員室に併設されている進路室には誰の姿もなかったので、光雅くんはもう帰ってしまったようだった。

 残念に思いながらも、「一緒に帰ろーよー」と良悟くんが誘ってきたので、私は彼と他愛もない話をしながら帰路に就いたのだった。