ずっとキミしか見えてない

「そうだね。昔からよく知ってて性格がいい子なら、付き合うかも」


 私の問いに、光雅くんはあっさりと答えた。

 軽くショックを受けるも、そりゃそうだよなあと納得もする。

 ――そうだよね。

 よく知っていて性格だっていい子なら、付き合わない手はないよね。

 と、チョコレートをまたひとつ食べながら、私が密かにへこんでいる時だった。

 いつの間にか、光雅くんが私のことをじっと見ていたことに気づいて、はっとして彼の方を見る。

 光雅くんは、真剣な面持ちで私を見つめていた。

 美しい漆黒の瞳が、私を射貫くように向けられている。

 瞳に宿った光が一瞬揺らめいたように見えた。どこか切なそうに。


「こ、光雅くん?」


 意味深な彼の視線に、ドギマギしながら私は言う。


「紗良さ、鈍くない?」


 意味が分からない上に、いまだにあの瞳を向けられているままだったので、混乱とときめきで私は固まってしまう。