ずっとキミしか見えてない

 彼の返答に、心の底から安堵した。

 「よかったあ」と言って、その場に座り込みたいくらいだった。

 だけど私は「そ、そっか」と頑張って平静を装って、短く言った。

 ――だけど。


「最近こういうの多いんだよね。ちょっと困ってる。あんまり知らない子に、こういうこと言われても断るしかないからさ」

「えっ。多いの⁉」


 次の光雅くんの言葉には、素直に驚愕の声を上げてしまった。

 ――こういうの。

 ラブレターを受け取ったり、告白されたりってことが多いってことだよね?

 そっか、多いんだ。

 困ってる、ということは、今のところ光雅くんのお眼鏡に叶う女子はいないということみたいだけど。

 だけど、そのうち光雅くん好みのかわいい女の子が、彼に近づいてくるかもしれない。

 それならそうならないうちに、やっぱり自分から彼に告白した方がいんだろうか。

 八年前のことはとりあえず置いておくにしても。