ずっとキミしか見えてない

 あ、でもその時に体が言うことを利かなくなって、倒れちゃったんだっけ?

 次第に鮮明になっていく頭の中で、なんとか状況を整理する。

 そして今いるのが、保健室のベッドであることも理解した。

 昨日全然眠れなかったから、睡眠不足で意識を失ってしまったのだろう。

 誰かがここまで運んできてくれたというわけか。

 光雅くんが私をお姫様抱っこしてくれた夢を見た気がする。

 そんな願望たっぷりの夢を見るなんて、どれだけ私は彼に恋焦がれているのだろう。


「あ、紗良ちゃん。目、覚めた?」


 そんなことを考えながらベッドの中で寝返りを打ったら、上から声が聞こえてきた。

 びっくりして見てみたら、良悟くんが私の顔を覗き込んでいた。


「りょ、良悟くん。どうしてここに?」

「どうしてって、いきなり倒れたんだから心配じゃん。まあ、さっきまで芽衣ちゃんがいたんだけど、出場する競技になっちゃったから、俺が代わったってわけ」

「そうだったんだ」