そんな絶望的な思いが脳内を駆け巡るたびに、私はあの日に彼からもらった友情の証、黒猫のキーホルダーを眺めて気持ちを落ち着かせるのだった。彼が確かにあの日に私の目の前に存在した証を。
好きになってしまった。初恋だった。
私はあの時からずっと、あなたのことを。
あなたのことだけを。
――ねえ。あなたはあの日の約束を、覚えているの?
突然「ピピピピ」という電子音が耳に響いてきて、私ははっとする。
視界も頭の中もぼやけていたが、音が鳴っているスマートフォンをなんとか手探りで掴んで、耳障りなアラームを消した。
午前六時半。いつもの朝。
十六歳となった私の、起床時間だった。
久しぶりにあの日の夢を見ていた。
八年前に、初めて彼に会った時の。光雅くんと出会った時の、流星群の日の夢を。
そっか。私、彼と再会できたんだよね。
そして友達としてではあるけれど、仲良くなれているんだよね。
好きになってしまった。初恋だった。
私はあの時からずっと、あなたのことを。
あなたのことだけを。
――ねえ。あなたはあの日の約束を、覚えているの?
突然「ピピピピ」という電子音が耳に響いてきて、私ははっとする。
視界も頭の中もぼやけていたが、音が鳴っているスマートフォンをなんとか手探りで掴んで、耳障りなアラームを消した。
午前六時半。いつもの朝。
十六歳となった私の、起床時間だった。
久しぶりにあの日の夢を見ていた。
八年前に、初めて彼に会った時の。光雅くんと出会った時の、流星群の日の夢を。
そっか。私、彼と再会できたんだよね。
そして友達としてではあるけれど、仲良くなれているんだよね。